(平成15年7月)No.48

関西の今日この頃

 
 

理化工業株式会社
代表取締役 森嶋 勲

 
 
 

 「今、関西は絶好調!」とは言っても経済界のことではなく、プロ野球・阪神タイガースのことである。6月25日時点で貯金26で、2位巨人を11.5ゲーム引き離して首位を独走中。1985年の日本一以来、18年ぶりの優勝の可能性が日に日に強くなってきている。
昨年、星野監督が就任し、それまでの最下位争いのチームからAクラスを狙えるチームに、そして今年は首位独走と、阪神ファンにとってはたまらない状況だ。今や巷、とりわけマスコミでは、スポーツ紙のみならず一般紙でも、様々な便乗商売や経済効果がいくらだのと、にわかに騒々しくなってきている。かく言う私自身も、ビール片手に阪神の試合に熱狂し、スポーツニュースのハシゴで寝不足の毎日だ。
最近、ある雑誌で、阪神・星野監督と日産・ゴーン社長を比較して取り上げている記事を目にした。調子に乗って少し紹介させていただくことにする。
まず表題は「阪神は日産になる。星野とゴーンでいけるぞV字回復、プロ野球!」
その内容は「首位独走の星野阪神は、ゴーン日産と重なるところがこんなにある」というもので、かいつまんで挙げてみると、
@ カリスマ性のある「外様」のリーダーである。
    星野監督は「俺に任せろ」と言って片岡、金本を獲得、ゴーン社長は「君に任せるが、最後の決定は私がする」
    と言って中村デザイン本部長をスカウト。
A「気配りの人」である。
    現場を燃え上がらせる発言「阪神ファンだった星野監督」と「フェアレディZファンだったゴーン社長」、「伊良部、
    下柳などベテラン移籍組みへの放任尊重(自己責任)」と「日産の象徴・Zの復活、Z開発者片山の復活人事」
    人心の掌握「今年は優勝を狙う、お前たちはやれるんだ!」「日産社員は優秀、トップが決断さえすれば何で
    も期日通りに正確にこなす」まずほめること。
B「リストラ」を断行。
    しがらみのない有利さ「結果の出ない選手をかばい合う体質の改革」と「大胆なコストカッター、斬新なデザイン」
    周りの立役者、ブランド役「田淵・片山(Z開発者)」、新戦力「金本・中村デザイン本部長」、リストラ実行役「黒田
    編成部長・小枝副社長」
C これからの安定性が心配。でもそこが魅力的。
    巨人・トヨタの1強体制では面白くない。
    万人受けする巨人・トヨタに対して、そうでないところが魅力的な阪神・日産。
何はともあれ、今年の日本シリーズは本当に待ち遠しい。なぜなら私は、藤井寺育ちの近鉄ファンだから。近鉄ガンバレ!パリーグ優勝!そして夢の関西決戦を!

 
 
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