平成28年6月
各位
(一社)日本熱処理技術協会西部支部
支部長 小溝 裕一
共催:西部金属熱処理工業協同組合
理事長 葛村和正
会員の皆様におかれましては益々ご清栄のこととお慶び申し上げます。
さて、平成12年度から開催し、大変ご好評をいただいております標記講座を今年度も開催いたします。本講座は、すでに基礎講習会を受けてこられた方々などを対象に、もう一歩踏み込んだ、かつ実務的な内容で構成されています。
皆さまの多数のご参加をお待ちしております。なお、本案内状の内容に関係する部署へもご回覧くださいますようお願い申し上げます。
記
日程 | <第1回目>平成28年7月28日(木) 13:20~17:00 <第2回目>平成28年10月14日(金) 13:20~17:00 <第3回目>平成28年12月1日(木) 13:20~17:00 |
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場所 | 大阪大学中之島センター 507(7月・10月)・703(12月) http://www.onc.osaka-u.ac.jp/index.php 大阪市北区中之島4-3-53 電話 06-6444-2100 (代) 京阪中之島線 中之島駅6番出口より徒歩約5分、渡辺橋駅2・3番出口より徒歩約5分 阪神本線 福島駅・JR環状線 福島駅・JR東西線 新福島駅より徒歩約9分 |
定員 | 60名(定員になり次第受付終了させていただきます。) ※受付後、連絡担当者宛てに参加証をお送りしますので、当日ご持参ください。 |
参加費 | (1)全日参加 会員および組合員 16,500円 非会員、非組合員 30,000円 (2)参加希望日のみ 会員および組合員 6,000円/日 非会員、非組合員 10,000円/日 (各回とも、テキスト代1,000円を含みます。) ※会員とは、正会員(個人)および維持会員(会社)の社員 組合員とは、組合員(会社)および賛助会員(会社)の社員 ※受付終了後、請求書をお送りいたしますので、記載口座へお振り込みください。 [お振込み後の受講料の返金は出来かねますのでご了承ください。] ※非会員の方は、参加申し込みと同時の入会(正会員・維持会員)手続きでも、 会員資格で受講していただけますので、この機会にご検討下さい。 (入会手続きの詳細はウェブサイトをご覧下さい。http://www.jsht.or.jp/ ) |
お申込方法 | 下記申込書にご記入のうえ、E-MailまたはFAXでお申し込みください。 各回直前の申し込みは問い合わせ先にご確認ください。 |
お問い合わせ先 | 〒594-1157 和泉市あゆみ野2-7-1 (地独)大阪府立産業技術総合研究所内 (一社)日本熱処理技術協会 西部支部 山下厚子 電話・FAX(自動切換え)0725-51-2527 E-mail:yamashita@dantai.tri-osaka.jp [月~木:10時~15時、金曜日は事務局休みです。] |
プログラム
第1回 平成28年 7月 28日(木)
時間 | テーマ | 講師 |
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13:20~15:00 | 鉄鋼材料の魅力と相変態のその場観察 | 高輝度光科学研究センター 特別研究員 大阪大学名誉教授 小溝裕一氏 |
鉄鋼材料は安価であるとともに、種々のパーフォーマンスを示すという魅力がある。いろいろな性能のもととなる相変態の基礎を概説するととも に、相変態を直接目で見るその場観察結果を紹介する。 | ||
15分間 休憩 | ||
15:15~16:55 | 自動車用特殊鋼とその熱処理 | 山陽特殊製鋼(株) 研究・開発センター 軸受・構造用鋼Gr. グループ長 常陰典正 氏 |
国内向け特殊鋼需要において、約60%が最終的に自動車用として使用されている。特に、高い信頼性が要求される重要保安部品用の素材として用いられており、このことから分かるように、特殊鋼に求められる特性は自動車用部品に対するニーズと密接な関係がある。 本講演では、代表的な部品にどのような鋼種・熱処理が適用されているかを概説し、それらの中でも特に駆動系部品と軸受に焦点を当てて、部品や素材に求められるニーズや最近の開発動向を紹介する。 |
第2回 平成28年10月14 日(金)
時間 | テーマ | 講師 |
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13:20~15:00 | 窒化全般の特徴について | パーカーS・N工業(株) 技術グループ 部長 星野 薫 氏 |
表面硬化熱処理の中で、鋼に窒素を侵入拡散させ硬化させる処理を「窒化」、炭素を侵入拡散させ焼入焼戻しを行って硬化させる処理を「浸炭」と呼び、多くの部品に適用されている。鋼は、熱処理によって特性が大きく向上し、有効利用することが可能となるので、いかに良い熱処理を行うかがキーポイントとなる。 本日は当社が主要業務としておこなっている「ガス窒化処理加工」を主体に、その特徴、特化技術、処理に当たっての問題点、注意点、及びその他、ガス浸硫窒化、ガス軟窒化、塩浴軟窒化等の概要についても説明する。 | ||
15分間 休憩 | ||
15:15~16:55 | 建設機械部品の最近の熱処理技術について | コマツ 生産技術開発センタ コンポ・熱処理グループ チーム長 古江健作 氏 |
建設機械のトランスミッションなどの主要コンポーネントでは高強度化、長寿命化、コンパクト化のニーズがある一方、生産性改善などの合理化が求められている。本講習では、現在コマツが取り組んでいる最近の浸炭、窒化、高周波の各熱処理技術の実施内容について、紹介する。 |
第3回 平成28年12月1日(木)
時間 | テーマ | 講師 |
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13:20~15:00 | 熱処理部品における変形・残留応力の発生メカニズム | (有)アリモテック 取締役 有本享三 氏 |
熱処理によって鋼製部品に生じる変形・残留応力については、基礎講習のテーマから除外されることが多い。その理由の一つは発生のメカニズムが過去には説明がしづらい状況にあったことにあるが、現在では熱処理シミュレーションの結果の分析によってその本質が明らかになってきている。本講習ではシミュレーションにおける熱処理時の変形や応力・ひずみの取り扱い方法、そして、普通焼入れ、浸炭焼入れ、高周波焼入れ、窒化などでの変形・残留応力の発生メカニズム解明の要点について紹介する。 | ||
15分間 休憩 | ||
15:15~16:55 | 大型鍛鋼品の熱扱い | (株)神戸製鋼所 鉄鋼事業部門 鋳鍛鋼事業部 技術開発部 部長 藤綱宣之 氏 |
船舶エンジン用クランク軸等の大型鍛鋼品の製造では、特に焼鈍、熱処理等の加熱・冷却がともなう熱扱いにおいて、熱応力や変態応力等の内部応力や水素を起因とする割れを主体とした不具合が生じやすい。割れ防止を主体とした工程設計の考え方について、大型品故に発生しやすくなる問題点(不具合)の事例を含めて説明するとともに、実製品の熱処理について紹介する。 |
お申し込み用紙
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