熱処理業における中核人材育成に関する調査についてのお願い

平成17年10月21日

日本金属熱処理工業会会員様・賛助会員様

東部金属熱処理工業組合中核人材育成分科会
委員長  斉藤 基樹

当アンケートに御協力をお願いします。

 国内の製造業では、日本のものづくりを支えてきた熟練工の高齢化や、要求される技術やスキルの高度化に対応した若年人材育成の遅れが指摘されています。このような状況を放置すれば、将来的に我が国産業の競争力に重大な悪影響を及ぼしかねず、競争力強化に資する人材育成への取り組みが強く求められているところです。
 我々の熱処理業界も例外ではなく、これらの潜在的問題に加えて、大学での当該専門分野の縮小・廃止化に伴う基礎知識・技能を有する若手技術者の採用難等の問題を抱えており、ご承知のように、次世代を担う中核技術者の育成が喫緊の課題となっております。
 このことから、このたび当組合は東京工業大学と連携し、経済産業省の支援する「産学連携製造中核人材育成事業」において「熱処理現場の中核人材育成事業」に参画致しました。
 「熱処理現場の中核人材育成事業」は、「解決すべき課題の設定と能力を身に着け、今後30年間にわたり世界をリードする熱処理技術の開発・生産拠点を国内に形成できる中核人材に必要な力量」を持つ技術者を育成することを目的に、次頁の「金型・鋳造の例」のように、製造現場の技術を有する産業界と教育ノウハウを有する大学教育機関がコンソーシアムを構成し、従来型の座学に加え、長期インターンシップなどの現場教育を組み込んだ新たな実践的教育カリキュラムを開発して、それに基づいて人材を育成しようとするものです。
 本アンケートは、この企画が経済産業省の「産学連携製造中核人材育成事業」における「実現可能性調査」として採択されましたので、皆様のお考えを伺い、実質的な問題点・課題を把握し、育成すべき中核人材が備えるべき技術内容を明確にすることを目的にお願いするものです。
 参考として、東京工業大学で、今年度事業としてすでに進められている「精密加工技術を基礎とした機械システム開発中核人材育成カリキュラム案」を紹介致します。

 アンケート回答へのご協力、よろしくお願い致します。

連絡先:東部金属熱処理工業組合   担当 村上 五十嵐
℡ 03-3452-5780 Fax 03-3452-7336

〇参考1

〇参考2

東京工業大学で進められている「精密加工技術を基礎とした機械システム開発中核人材育成カリキュラム」

精密加工技術を基礎とした機械システム開発

 第1時限
9:00-10:30
第2時限
10:40-12:10
第3時限
13:20-14:50
第4時限
15:00-16:30
1ガイダンス機械システムの設計、試作、評価(講演)研究室見学先端研究装置開発プロジェクト1(問題設定)
2工作機械の種類と特徴(基礎)インターンシップ1(旋盤実習)
3切削加工の基礎理論汎用旋盤実習1先端研究装置開発プロジェクト2(概念設計1)
4機械材料の基礎理論汎用旋盤実習2先端研究装置開発プロジェクト3(概念設計2)
5インターンシップ2(鋼の熱処理)
6先端機械材料材料加工関連研究室見学先端研究装置開発プロジェクト4(概念設計3)
7コンピュータ支援設計・加工概論CAD/CAM基礎論1(CAD)CAD/CAM基礎論2(CAM)先端研究装置開発プロジェクト5(概念設計4)
83次元CAD実習先端研究装置開発プロジェクト6(詳細設計1)
9CAE概論1CAE概論2CAEソフト実習先端研究装置開発プロジェクト7(詳細設計2)
10CAD/CAE実習先端研究装置開発プロジェクト8(詳細設計3)
11インターンシップ3(メカトロ機器の設計・開発)
12NCフライス盤実習(自由曲面加工と3次元計測)先端研究装置開発プロジェクト9(部品製作1)
13マシニングセンタ実習(加工状態のモニタリングと制御)先端研究装置開発プロジェクト10(部品製作2)
14ラピッドプロトタイピング概説ラピッドプロトタイピング実習先端研究装置開発プロジェクト11(部品製作3)
15先端研究装置開発プロジェクト12(まとめ)

〇申し込み方法はこちら

ご回答は、10月25日(火)までにFAXにてお願いいたします。
東部金属熱処理工業組合宛  Fax:03-3452-7336

アンケート用紙は、こちらになります。
印刷してお使い下さい。

なお、ご不明な点がございましたら、下記あて何なりとお問い合わせ下さい。
東部金属熱処理工業組合  専務理事 村上嘉昭
電話:03-3452-5780