(平成18年1月 新年号)No.59

 
     
 
年頭所感
 
     
 
西部金属熱処理工業協同組合 理事長
                     東伸熱工株式会社 代表取締役社長
                                 安永 昌行
 
 
   新年明けましておめでとうございます、皆様におかれましては期待に満ちた新春をお迎えになられたことと存じます、心よりお慶び申し上げます。

 2005年は振り返って如何だったでしょうか。
世に言われる通り、時間はすべての人に公平に行き渡っているものですが、人それぞれ、その使い方によって長かった1年、短かった1年と思いは様々ではないでしょうか。

 当組合におきまして2005年は、業況では日本金属熱処理工業会からの月次の業績推移また、当組合営業委員会からの報告にありますように、年度を通して非常に好況な1年であったと思われます。
 また、大阪府から委託を受けて行っております熱処理技能士の実技試験におきましては、関係各位並びに、技術委員会のご支援を頂いております。
2004年の受検者は350名、2005年は286名の多くの受検者でした、組合員各社が技能者養成により人材育成に対する積極的取り組みが見られました。

 労務委員会が担当していますボウリング大会は、相互交流の場とすべく委員会各位の熱意ある取り組みにより、近年、参加人員が100名を超えており盛況に開催されております。
 その他、昨年はじめての試みとして賛助会員からの要請でPR会並びに交流会が開催されました。今後におきましても継続すべく指針となりました。この様に年度方針に添って実施し、アンケート調査にも多くの回答を戴きました。

 新年を迎えました2006年は、業況につきましては大方の見方としては、2005年に引続き多忙な状況が続くのではないか、また、続いて欲しいとの期待を込めた見通しが強いように思います。
 ユーザーからの期待は今後ますます大きくなり、品質における責任も重くなることが予測されます。
すでにユーザーの多くは、熱処理は特殊工程と位置付けされており、その重要性を明確に指示されていることは、ご承知の通りであります。そのために当組合員の一層の研鑚が必要となります。
 また、経済産業省が策定されております「新産業創造戦略2005」に戦略的基盤となる技術に金属熱処理加工技術が取り上げられております。国は戦略的基盤となる熱処理加工技術の高度化に向けた研究開発支援等を行うものです。このことは、ものづくりの中で熱処理加工の重要性が認められ評価されたものと思います。取り組みのテーマにつきましては、17年度内に選択し決めるようになると思もわれます。

 共同研究体として府立産業技術総合研究所のお力を頂き、組合の事業としては大きなテーマになると思われます。
皆様のご協力をお願いいたします。技術技能を売りとして商売の根幹に置く我々としては、これは財産であります。
市場で評価が得られる技術の確立、技能の蓄積が個々の財産作り企業基盤強化である以上、その保護さらには囲い込みも必要となってきます。

 どこまで開示できるか、どれを囲い込むのか答えは出ない問題かもしれませんが、本年は考えてみては如何でしょうか。最後になりましたが、皆様のますますのご活躍とご健勝を祈念申し上げ、年頭のご挨拶と致します。
 
 
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