(平成18年10月号)No.62
私のひいきチーム
株式会社共立金属熱処理工業所
代表取締役 山川 幾次
 阪神タイガースが勝てばうれしいし、負ければ悔しい。とても単純なことだ。理由を聞かれても説明できないが、ただタイガースが勝ってくれるだけで幸せな気分になれる。
 よく『今シーズンの阪神タイガースはどうですか?』と挨拶代わりに聞かれるたびに困ってしまう。『もちろん優勝ですよ!』と言い切れるほどの自身はなく、『いやぁ、駄目ですね』と謙遜するほど成績が低迷している訳でもなく、結局は『えぇ、まぁ、ぼつぼつですわ』と言って誤魔化している。
 三連敗しているかと思えば三連勝し、投手陣が打ち込まれたかと思うと打撃陣が頑張る。ここで負けたらズルズルいってしまいそうなギリギリの所まで追い込まれながら、また息を吹き返し首位戦線に加わってくる。いつもながら阪神タイガースは簡単に判断できない複雑さを多く抱えて展望が難しい。いずれにしても前回優勝したときのような爆発的な強さを求めるのは岡田監督では酷だということは良く判っているが、首位争いを繰り返す日々が続くとどうしても期待してしまう。朝、新聞を開いてようやく前日の結果を知り『あぁ、昨日は負けたのか』との一言で済ませられたら、どんなに気分が楽だろうか。
 ところで、よくタイガースとジャイアンツの選手のルックスについて比較されるが、昔の長島選手や王選手の時代には確かにジャイアンツの選手は皆ルックスが良かったように思う。しかし近年では両監督に若干の差があるかもしれないが、逆にタイガースの能見投手や江草投手などイイ男が入団している。特に能見投手はなかなかのイケメンではないだろうか。色が白く、面長で、高貴な感じのするハンサムボーイだ。野球選手とは思えないくらい肌もすべすべしているし、これまでの阪神タイガースの投手陣には無かったタイプの雰囲気を持っている。必ずや活躍して甲子園球場に女性ファンを増やしてくれるだろうと期待している。
 また時間がとれればできる限り甲子園に足しげく通い、生の迫力あるプレーを楽しんでストレスを発散させている。タイムリーやホームランが出ると、メガホンを叩き、球場一体となって一斉に歓声をあげる。何万人もの人がただ1個のボールを見つめ、喜びを共有している。試合に勝てば勝ったで大混雑のなか球場を出ると、皆が口々に今日のヒーローの選手名を挙げ、雄叫び、「六甲おろし」の大合唱だ。もちろん皆それぞれ大なり小なり悩みを抱えているだろうが、ひとまず棚上げにして、知らない者同士タイガースファンであるというつながりだけで肩を寄せあい、晴れ晴れとした表情で家路に着く。
 いよいよペナントレースも終盤へ差しかかってきている。応援するのに疲れたなどと言っていられない。もう少し、頑張らなくては優勝できない。皆さん、応援よろしくお願いします。
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